現場監督が読書しながら執筆する『一日半歩』

現役現場監督。設計も施工も、現場の第一線で日々奮闘中です。家族とアメフトに情熱を注ぎ、メモと読書を自分のものにする。何気ない日常の出来事を、一つのストーリーとしてアウトプットする。そんな発信の場をつくっていきます!

#37 伝える、感謝。

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「『ありがとう』と言う方は何げなくても、言われる方はうれしい。

    『ありがとう』これをもっと素直に言いあおう」 

 

  ー 松下幸之助 ー

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なんだかとても心が温かい。

 

これが「ほっこりする」というのかもしれない。

 

 

ちょっとした感謝。

相手を助けて感謝される。

何げない気づかいで感謝される。

 

感謝を伝えるという行為においては、

相手を嫌な気持ちにさせることは無いと思う。

それは身近な人間であればあるほど、感謝を忘れやすい仲ではあるが、

それが当たり前になってしまってはいけない。

 

人間一人でできることはたかがしれている。

周囲のサポート無くして自分はない。

 

だからこそ、

感謝の気持ちを持つ、だけではなく、

しっかりと相手に感謝を「伝える」ことを意識したい。

 

心温まるこの心地よい感覚。

人間は言葉が話せることによって、

伝え方、伝わり方も変わってくる。

 

無言だが本当こう思っているよ、ではなく、

僕は感謝のはっきりと言葉で伝えたい。

 

僕がされたことで、改めてそう気づかされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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午後

 

 

気温も上がり、

太陽が照っていて気持ちがいい。

 

日が沈むと風は冷たいが、

日中の過ごしやすさは抜群だ。

 

このお出かけ日和だ、

息子君もさぞ走り回りたいことだろうから、

広い芝生がある所を目指し、僕は車を走らせた。

 

 

かなりの車の数だった。

駐車場も屋上回りに回ってやっと止めることができた。

 

なかなかの人の多さだ。

みんなマスクをつけ、一定の間隔は保っているようではあるが。

 

縦横無尽に駆け回る。

最近本当に足が速くなってきたな。

ほんとに全然目が離せないぞ。笑

 

 

 

 

遊び疲れた息子君を車に乗せ出発。

夕刻へ近づくタイミング。

帰りの車で混む時間帯にドンピシャだった。

 

列になり少しずつ進んでいく。

 

立体駐車場の屋上からだとぐるぐる回って下りていくが、

その途中階からも車が入っていくることもあり、

車の流れはかなり遅かった。

 

ゆっくりと進む。

 

コーヒーを飲みながらゆったりと。

 

 

 

下の階へ差し掛かるところ、

どちらかというとこちらが優先道なのか、

途中階で一台ずつ車が間へ入っていく。

 

間へ入らせまい、とする人もいるかもしれないが、

まぁお互い様だしゆっくりと間隔を空け、どうぞどうぞと。

 

 

 

 

 

僕の目の前に入っていく車。

軽く会釈をしてゆっくり進める運転手。

  

そして、

 

こちらを向いて深々と頭を下げる、助手席のお兄さんがいた。

 

 

 

 

 

僕はなんだか、心が温まっていた。

「そんなにいいことをしたのか?」

 

ほっこり。

 

心が温かく、なんが嬉しい気持ちだった。

 

 

 

運転手が軽く会釈する、

手を挙げて礼を言う、

ハザードをカチカチとありがとうアピール、

これらは入れてもらったりするとよく感謝を伝える行動である。

 

ただ、

この助手席のお兄さんが、運転手よりも深々と感謝を表現していたように見えた。

自分は運転しているわけではないが、

こちらに向けて精一杯の感謝の意を表したのだろうか。

 

僕はこの時、「このお兄さん、絶対良い人だ」と思った。

 

どこの誰かは知らない。

もう二度と会うこともないかもしれない。

 

けれど、

自分も乗っている一人として感謝を表す。

そんな謙虚な姿勢からは、

「普段から感謝を忘れない」

という志すら見えたようにも思えた。

 

多分当たり前のことなんだろう、

助けてもらって感謝する、礼を言う。

でも、このちょっとした時に、

相手を見て心から感謝する姿勢を向けられるのは、

多分普段からの周りへの感謝を忘れない意識の結果なんだろう。

 

そして、その感謝の姿勢は確実に僕の元へ届き、

心を温めてほっこりさせてくれた。

 

正直、感動した。

 

 

その感謝を伝えるという当たり前の事、

その行為によって知らぬ間に周りの心を温かくしていっている。

まさに、「感謝の輪を広げるお兄さん」だったのだ。

 

 

 

 

自分も、感謝は伝えようと思った。

そしてこの感謝の輪は、僕がまた誰かにつなげることで、

どんどん広がっていく。

 

そして、それがいつか何かしらの形へ自分の元へまた帰ってくる。

 

見返りを求めている訳ではない。

この心温まる感覚を、共有したい、感じて欲しい。

そしてまた、誰かへ届けてほしい。

誰かの心をほっこりさせてあげてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『ありがとう』と言う方は何げなくても、言われる方はうれしい。

    『ありがとう』これをもっと素直に言いあおう」

 

 

 

 

 

当たり前のことなんてない。

必ず誰かの力を借りて生きている。

 

「謙虚にして驕らず」

これは最近学んだ中で、今年絶対に心がけようと思った言葉。

 

全て自分だけで、できるはずはない。

回りへの感謝は常に意識することと、

その感謝を必ず伝えるべきであるということ。

 

僕から感謝の輪を回したい。

 

 

 

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自分はまだまだ甘ちゃんだ。だから、これからもっともっと頑張るよ。いつもありがとう。

 

 

 

何げない日常からヒントを得る。

自分の感情の変化を逃さずメモに書き記す。

 

当たり前にするな、

日常を日常で素通りさせるな。

これは自分との約束だね。

 

もっとおもしろい体験があったら、

どんどんここに書き記していこう(^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おやおや、もうこんな時間か。

夜が明ければ明日は今日。

今日も一日ありがとうございました。

 

それじゃあ、また明日会いましょう( ˘ω˘ )